「伊豆の踊子」論――涙は「私」の成長のあかし.pdf

「伊豆の踊子」論
――涙は「私」の成長のあかし
文学院日语专业赖琦琦
学号 2002014017

【摘要】日本的伊豆半岛是著名的旅游地,其丰富的温泉资源等深受各地观光客的喜爱。
除此以外,在日本,伊豆半岛更被认为是文人创作的源泉地。以伊豆半岛为舞台的文学作品
数不胜数。许多有名的日本文人都和伊豆半岛有着极深的渊源。川端康成也是其中之一。本
文以川端康成的短篇小说《伊豆の踊子》来研究分析。从川端康成的成长背景以及其“孤儿
根性”入手,通过分析小说中出现的“我”的三次眼泪,论证那三次落泪是“我”的成长
的印证这一论题。

【关键字】伊豆半岛日本文学川端康成孤儿根性眼泪成长的印证

【教师点评】
1
序章

大正十一(一九二二)年夏、川端康成は「湯ケ島での思ひ出」を書いたが発
表しなかった。大正十五年、この文章の踊子の部分を書き直して「伊豆の踊子」
を発表し、同年金星堂より刊行した。湯ヶ島、天城峠を越えて下田に向かう旅
芸人一座と道連れになった、孤独に悩む少年の淡い恋と旅情を描いている。
川端康成の代表作のように見られ、世界的な評価も受けた。愛のときめきと
哀しみという、全ての人々の人生の原点に訴えて揺り動かすようなものを、こ
の作品が持っているからであろう。(注1)
川端康成は、明治三十二(一八九九)年六月十一日、大阪天満此花町に生ま
れた。父栄吉は医師であったが、多少の文人趣味があった。川端康成は幼少期
に次々と肉親を亡くし、15 歳で孤児となってしまった。
大正三(一九一四)年、五年生に進級して寄宿舎でも室長となった。当時の
日記の一部分が「少年」(昭和二十三年より発表)になった。文学に熱中して
いた。
彼は大正六(一九一七)年七月、茨城中学を卒業し、九月第一高等学校に入
学した。
大正七(一九一八)年秋、伊豆に旅して、旅芸人一行と道連れになった。こ
の時のことを後に「湯ケ島での思ひ出」(大正十一年七月)に書き、これをも
とに「伊豆の踊子」を作った。
大正九(一九二〇)年四月、東京帝国大学文学部に入学し、一層の文学活動
に踏み込んだ。
大正十(一九二一)年、『新思潮』を発刊して「ある婚約」を書いた。「招魂
祭一景」を発表し、世の中の注目を受けた。
大正十三(一九二四)年、東大を卒業した。東京で作家の道を歩みはじめた。
創刊号として同人誌『文芸時代』を発刊し、短編小説を数多く発表した。
大正十四年、「十七歳の日記」を発表した後、大正十五年、「伊豆の踊子」を
発表し、と同時に最初の作品集『感情装飾』を金星堂より刊行した。その後、
次から次へと作品を発表し、昭和十(一九三五)年、「雪国」を発表すること
によって世界的な脚光を浴びた。同年、鎌倉に転居した。
昭和四十三(一九六八)年十二月十日、日本人として初のノーベル文学賞を
受賞し、スウェーデンのアカデミーにおいて「美しい日本の私」という有名な
講演を行った。
川端康成は以上で紹介したような素晴らしい作家であり、彼はたくさんの優
れた文学作品を残っておるが、本論で取り上げたいのは「伊豆の踊子」である。
2
第一章伊豆半島と日本文学とのかかわり


第一節日本における伊豆半島

「伊豆の踊子」をよく理解するために、伊豆半島を次のように紹介させておき
たい。
伊豆半島とは、日本静岡県東部に位置する半島であるが、次は「ウィキぺデ
リア」(注2)を参考して次のようにまとめたい。
伊豆半島に含まれる行政地域は、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、沼
津市の一部、および賀茂郡である。それゆえに、年間数多くの日本人及び海外
観光客が訪れている。
海岸と天城山が富士箱根伊豆国立公園に指定されている。伊豆半島はフィリ
ピン海プレート上にあり、群発地震も多く、各地に温泉が湧いて、旅行に最適
な所である。
東側は三浦半島とともに相模灘を囲み、西側には駿河湾がある。最南端は石
廊崎であり太平洋を臨む。
半島の西側を西伊豆、東側を東伊豆と称し、さらに南側を南伊豆と称する。
日本を代表する観光温泉地であり、数多くの温泉や漁港を抱え新鮮な魚介類
が取れる又、山間部ではワサビ(ワサビ漬を含む)などの名産品やイノシシ
鍋(イノシシ料理)など郷土料理もある。
中伊豆や西伊豆への行楽の拠点としても知られる修善寺温泉街は、狩野川の
支流桂川の渓谷沿いに広がっている。このような温泉観光地は古くから文人の
最愛であり、文学創作の背景、或は土台になっている。
夏目漱石、川端康成、芥川龍之介、平岩弓枝、松本清張