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林芙美子《浮云》论
—以主人公的放浪为中心
重庆大学硕士学位论文
(学术学位)
学生姓名：甄 霞
指导教师：王 红 副教授
专 业：日语语言文学
学科门类：文 学
重庆大学外国语学院
二 O 一六年四月
林芙美子『浮雲』論
—主人公の放浪を中心に
重慶大学修士論文
氏 名：甄 霞
指導教官：王 紅 準教授
専 攻：日本語言語文学
学科分野：文 学
重慶大学外国語学院
二 O 一六年四月
重庆大学硕士学位论文 摘 要
摘 要
《浮云》完成的两个月后，林芙美子便与世长辞。可以说，《浮云》这部作
品是林芙美子的晚年之作。
通过其登台之作、《放浪记》而成名的林芙美子被称为“放浪作家”。不论
是她的真实人生体验，还是她的文学作品，都离不开放浪这个主题。代表作之一，
同时也作为林文学的集大成之作，《浮云》也是一部描写人生的放浪和沦落的作
品。可以被称为林芙美子的人生记录的《放浪记》是以女主人公、芙美子的放浪
为主题的自传小说。时隔二十年之后的《浮云》是以男女主人公、富岗兼吾和幸
田雪子从法属印尼到东京、伊香保、屋久岛的放浪和转落展开的。在这部作品中，
林芙美子关于放浪的思考是如何体现的呢？
本论主要通过文本分析，跟随地点的移动，分别从男性的视点和女性的视点，
对照分析男女主人公富岗和雪子的放浪形式。《浮云》是一部讲述人生放浪和转
落的作品。但是，男性的放浪和女性的放浪呈现出不同的形式。而且，最后，男
女主人公的放浪迎来了不同的结局。通过分析男女主人公放浪的异同，进而探究
导致男女主人公不同放浪结局的原因。雪子的放浪是制度外的放浪,富岗始终是制
度内部的放浪。雪子流浪的结局只能是死，而富岗的放浪是和日本历史同步的，
不论是战争的荒废也好，还是战后的复兴。所以，随着战后日本的复兴，富岗也
一起回复。
最后，希望通过本论的分析，能对林文学研究的进一步展开做出一点点贡献。
关键词：放浪、转落、制度、恢复、异同
I
重庆大学硕士学位论文 要 旨
要 旨
『浮雲』が完成した二ヶ月後、林芙美子は世を去った。『浮雲』という作品
は彼女の晩年の作品といえる。
そのデビュー作、『放浪記』によって名を成した林芙美子は放浪の作家と呼
ばれた。その実人生の体験とか、文学作品とか、放浪という主題とは離れなか
った。代表作の一つ、林文学の集大成の作品として、『浮雲』は人生の放浪と
転落を描いた作品である。林芙美子の人生の記録ともいえる『放浪記』は女主
人公の芙美子の放浪をテーマとした自伝小説である。それから二十年ぶりの『浮
雲』は男女主人公の富岡とゆき子は仏印から、東京、伊香保、屋久島への放浪
と転落で展開されてきた。この作品のなかで、林芙美子は放浪についての思考
はどのように表現されているのか。
本論は主に、テクストの分析を通じて、場所の移動とともに、男性の視点と
女性の視点から男女主人公の富岡とゆき子の放浪ぶりを対照的に分析した。『浮
雲』は人生の放浪と転落をつづった作品であるが、男性と女性の放浪は異なっ
た形を呈している。そして、最後は異なった結末を迎えた。その男女主人公の
放浪ぶりの異同を分析して、さらに、その異なった結末を迎えた原因を探求し
ようとしたい。女主人公のゆき子の放浪は日本制度の外部へと向かう放浪であ
り、男主人公の富岡の放浪はあくまでも日本制度の内部の放浪である。ゆき子
は日本制度の内部を放浪するかぎり、転落していくしかなく、転落の果てに死
ぬしかないのである。戦争の荒廃とか戦後の復興とか、富岡の放浪は日本の歴
史とともにあるのである。だから、戦後日本の復興にしたがって、富岡も一緒
に回復してくるのである。
最後は本論の分析を通して、今後の林文学の研究がさらに展開していくこ